需要が高まる介護業界!訪問マッサージの今後も安定しそう?
高齢化社会となり、訪問マッサージなどこれまでとは異なる分野の需要が高まりつつあります。
そこでフランチャイズとして今後は訪問マッサージという仕事は安定しているのか、更にはリハビリとは違うのか、介護におけるマッサージは普通のマッサージとはどう違うのか、資格は必要なのかなどについて見ていきましょう。
もくじ
介護における訪問マッサージの目的とは
マッサージと聞くと、肩凝りや腰痛、疲労した体を揉みほぐしてくれるものという認識を持たれている方が多く、重労働であったりパソコンなどを使う人が頼りにされると思われていますが、訪問マッサージの目的は主に関節拘縮を癒すことが目的となっています。
高齢者や疾患が原因で体が自由に動かないという方も多く、手が開かない、膝が伸びないなどの悩みを抱えられています。 拘縮して動きが鈍くなってしまったり、麻痺を起こしていることで動かすことが困難となった身体部分をマッサージすることで拘縮を和らげるというのが介護における訪問マッサージの目的と言えます。
動けるように頑張ろうというのではなく、拘縮していてもマッサージを行うことで温もりを感じることができたり、動かせないのであれば時おり誰かの手によって動かしてあげることで、心も癒していくと考えられています。施設入居者とは異なり、在宅の場合はなかなかケアが行き届かないという悩みを抱えられている高齢者のご家庭がマッサージを希望されるというケースが増えています。
訪問マッサージが人気の秘密とは
さまざまな介護サービスがありますが、その中でなぜマッサージへの需要が高まっているのかというと、利用者が無理なく続けられるというところにあります。ヘルパーさんにはマッサージなどは頼むことができないというような人も多いですし、ゆっくり話し相手になってくれたらという思いを抱いている人も少なくはありません。
マッサージを受けながらであれば話をすることも出来ることから、体が楽になったというだけではなく、話し相手ができてうれしいと感じる利用者の方も多くいます。ご家族においても家からなかなか出ようとしないなど、他者との関わりが稀薄になりがちな高齢者の方にほんの数分でも話をしながらマッサージをしてもらえる、話し相手という名目ではマッサージに来てもらうということで話し相手などいらないと意地を張っているご家族にも進めやすいということがあります。
訪問マッサージのフランチャイズでは健康保険も利用できますので利用者の負担は少なく、何時間も訪問するわけではなく、平均すると30分程度ですので短時間の利用料金で済むというのも魅力のひとつとなっています。
リハビリとマッサージの違いとは
一般のマッサージとの違いについては理解できたと思いますが、リハビリとはどう違うのかという疑問もあるのではないでしょうか。
リハビリというのは、体の機能を維持したり、疾患などで衰えてしまった機能を回復させることを目的としています。そのため、歩行可能であったり、自立をしているような方も利用されています。日常の中でいつまでも歩くことができるようにと、日頃の生活をサポートするのが目的です。
しかしマッサージの方は、歩行が困難で自力で移動することができないというような人を対象としています。筋肉麻痺であったり運動機能障害がある人を対象としており、生活をサポートするのではなく、寝たきりによる筋肉の拘縮を和らげてあげたり自ら動かすことが不可能となった部分をほぐしてあげるのが目的です。
リハビリの場合は理学療法士が対応し、医師の指示によって行うのに対して、マッサージはマッサージ師のプランで施術を行わなくてはなりません。健康保険を利用するためには、マッサージが必要かリハビリが必要かを医師に判断してもらう必要があります。
訪問マッサージで安定するためには
マッサージで多くの高齢者の方を癒してあげたいという気持ちはあっても、生活ができなくては意味がありません。仕事を安定させるためには出来るだけ多くの顧客を持つことが大切です。
大抵の方は健康保険を利用されるのですが、家の近くで訪問マッサージを行っているマッサージ師の存在というのはなかなか知り得ることが出来ないはずです。多くはケアマネージャーや医師の紹介によって利用されるため、介護施設との繋がりは大変貴重となります。
単に近くでマッサージをしていますとチラシを配っても、ここを紹介しようという気にはならないはずです。そのため、マッサージの良さを施設に分かってもらうためにも、月に一度ほど施設の慰問を行うことをおすすめします。
施設の慰問によってマッサージを披露することで、多くの高齢者の喜ぶ顔が見られるだけではなく、施設の経営者であったりケアマネージャーや医師などに対しても記憶に残りやすい人材となります。そうすることで紹介してもらえたり、噂を聞いて仕事を依頼される可能性が圧倒的に高まります。
訪問マッサージのフランチャイズで安定できるのか
フランチャイズを始めるにあたり、最も心配されるのは安定した収入を得ることができるか否かということです。今後、日本は更に高齢化社会へと突入していきますが、入居施設などは空室待ちの状態が続き自宅での生活を余儀なくされてしまいます。そこで、日常的に体の拘縮を抑えたり痛みを軽減するためのマッサージというのは需要が高まっていくと考えられています。
訪問マッサージは保険適用となっていますので、利用者の負担額というのはほんの僅かです。しかし、フランチャイズオーナーには利用者からの費用に加えて残りの治療費というのは国からもらうことになりますので、例え数分で千円にもならない利益だとしても、国からの費用を考えると一度の訪問で五千円程度は利益が出る場合もあります。
利用者の負担額はほんのわずかですので、周に一度や二度くらいならという感覚で依頼をされますし、固定客がつくことによって安定への道は意外と安易でもあります。高齢者を対象としているビジネスというのはこれからより必要とされていきます。
フランチャイズで訪問マッサージを始めるには
保険適応のマッサージとなっていますので、訪問マッサージのオーナーとして始めるためにはあん摩マッサージ指圧師という国家資格が必要となります。高齢者の自宅に訪問することが多いため、介護福祉士などの資格が必要なのではないかと思われますが、厳密にいうと必要はありません。
福祉施設などの勤務経歴なども必要ではありませんので、これまでマッサージ師として活躍していた人や、マッサージの勉強を行い国家資格を保持しているのであれば活躍することは可能です。 しかし、訪問マッサージは寝たきりの方とほぼマンツーマンで行わなくてはならないため、介護における知識というのはあるにこしたことはありません。多くの場合は介護施設で初心者研修を受けたり、介護の基礎を学んで取り組まれることで活躍の場所を広げています。
家族やご本人の立場になると、介護の知識を身に付けているマッサージ師の方が信頼度は高いはずです。 そのため、なかにはフランチャイズを始める前に介護施設に就職をして、資格を取ってから挑むというような人が多くなっています。
訪問マッサージのフランチャイズは今後も更に需要が高まっていきます。成功させるためには、介護の知識を身に付けたり、利用者の確保のためにも施設との連携というのも大切となります。こまめに慰問をすることや、フランチャイズを始める前に介護施設で介護の基礎を学ぶために働くのも有効です。