訪問マッサージをフランチャイズで開業するメリット・デメリット!
高齢化社会で需要が高まっている訪問マッサージ。高齢者からの利用は今後さらに増えていくことが予想されます。この訪問マッサージ店をフランチャイズで開業する場合にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。開業する際に注意するべきポイントについても解説します。
そもそも「訪問マッサージ」とは?
訪問マッサージとは、国家資格を持ったマッサージ師が、介護が必要な人や体に不調を感じている人の自宅へ訪問してマッサージを行うサービスのことです。加齢に伴う怪我や病気、障害を負ってしまったために通院できなくなってしまった方をおもに対象としています。
訪問マッサージを受けることによって利用者は痛みの緩和や血行促進、昨日活性化などの効果が期待できます。訪問リハビリとは違い、強度な筋緊張やコリをほぐすことで一時的に身体の昨日を回復させる目的で行われるのが訪問マッサージ。リハビリに取り組んでいる人の身体の強張りや痛みにも効果的です。
さまざまな事情でマッサージに通うことができない人にとって、体に負担をかけることなくマッサージを利用できるこのサービスは年々需要が高まっています。高齢者の増加や介護認定者の数が増えていることからニーズが高まっており、2000年から15年間の間に利用者数は約3倍も増加しています。
訪問マッサージをフランチャイズで開業するメリット
訪問マッサージ店を開業する際には、すべての経営を自分で行う独立形式とフランチャイズ形式が存在します。フランチャイズで開業する場合、次のようなメリットがあります。
無理なく利益を作れる
開業するとなると収入が不安定であったり収入が見込めなかったりするのではないかと心配する人も多いかもしれませんが、フランチャイズは本部と連携しているため安定した収益を作りやすいのが特徴です。本部としても収益を上げて欲しいと考えているため、経営ノウハウを教えてもらい勉強になることも多いでしょう。
人材の確保が簡単にできる
個人経営ではなかなか優秀な人材をすぐに確保するのは難しいですが、フランチャイズでは紹介制度などによってある程度人材を確保できている場合が多いです。そのため即戦力になってくれる人材を見つけやすく、簡単に優秀なスタッフを採用できます。
集患に苦労せずに済む
個人経営だとゼロからのスタートになりますが、すでにある程度の知名度がある状態からスタートできるので集患に苦労せずに済むでしょう。名前を知られていることで信頼度も高く、お店がオープンしたことを宣伝するだけでいいので集患に対する不安がないのは収益を作るうえで嬉しいメリットです。
訪問マッサージをフランチャイズで開業するデメリット
一方で、訪問マッサージをフランチャイズで開業するにあたって次のようなデメリットも考えられます。
毎月の収益からロイヤリティを請求される
フランチャイズで経営を任せてもらう対価として本部に支払わなければならないのがロイヤリティで、毎月支払わなければならない場合がほとんどです。経営状況や支払いが厳しくても支払わなければならないケースが多く、そのような状況が続けば経営自体も厳しくなってしまいます。
自由度が低く思うような店作りができない
本部と正式な契約を交わすフランチャイズでは、いくら経営者とはいえある程度のマニュアルに沿いブランドイメージを守らなくてはなりません。そのため自分が思い描いた理想の店とはほど遠く、理想の店を作ることが難しいと感じることもしばしばです。
開業場所を簡単に変更できない
いざ開業してみたら高齢者が少ない地域や、訪問マッサージの需要があまりない地域だったなんてことも。そのような時に個人経営であれば場所を変えることもできますが、フランチャイズでは簡単に開業場所を変えることはできません。そのため収益が見込めなくてもなんとかやっていかなければならなくなってしまいます。
訪問マッサージ開業時に注意するべきポイント
訪問マッサージでは国家資格保有者が法律に従って施術を行わなくてはならないという決まりがあります。それ以外にも経営するにあたって決まりごとがあり、本部から指示されている内容に関してはしっかりと守る必要があります。内容によっては不正とみなされ経営を続けるのが難しくなってしまうケースもあるため、本部の目があまり行き届いていないフランチャイズでは油断は禁物です。
また、本部のノウハウを利用する権利を買うことができるフランチャイズでは失敗のリスクが少ない反面、好きなように経営ができずに嫌になってしまうかもしれません。始める前にしっかり内容を確認し、途中で辞める際には違約金などが発生しないかどうかも確認しておくようにしましょう。
まとめ
未経験からでも簡単に参入できる訪問マッサージのフランチャイズですが、メリットとデメリットをしっかり理解して経営していけるかどうか判断する必要があります。高齢者や介護を必要としている人から需要がある訪問マッサージは、開業場所や宣伝方法も工夫しなければなりません。本部にいわれるがまま経営するだけでなく自分で情報収集することも大切です。開業を検討する際には自分に合っているかどうかしっかり見極めてからフランチャイズに加盟しましょう。