訪問マッサージ師の仕事内容-どんなことをすればいいの?
お店にいるマッサージ師は来店客を癒すことを仕事としています。訪問の場合、場所が変わることで仕事内容に変化はあるのでしょうか。
お客様の疲れをとることは同じ目的かと思いますが、来店せずにマッサージ師を呼ぶ方には何か特徴があるのかもしれません。また訪問マッサージ師に必要な知識やマナーなども知っておきましょう。
もくじ
訪問する際に必要な資格の種類と有無
訪問型では店舗型と比べて資格が違うのかということは気になるポイントの一つでしょうが、実はお店で働いている方の全員がプロというわけではありません。もちろん資格を持っていた方が知識が豊富にありますし、お客様により良いサービスを提供することができます。
ただし、何もなくても身体をさすることはできてしまいますが、マッサージ師とは名乗れません。按摩マッサージ指圧師を持っている方だけが正式に施術を行えます。それ以外の方は、リラクゼーションの一環として気持ちのよい程度のほぐしができるだけとなります。資格がない場合でも、有資格者を雇うことで開業ができます。知らないことの方が多いので、経営学などを学んでおくと良いでしょう。
上に立つことでスタッフへの気遣いが大切になります。フランチャイズ展開をしていく場合にも役立ちそうです。この仕事は男女どちらでもできますが、色々なお客様がいるので、女性だけで訪問する場合にはいつも以上に配慮を怠らないということが不可欠です。車の免許が必要な場合もあるので事前に確認しておくと良いでしょう。
あると便利な道具やご要望に応じた支度
店舗型と違い、忘れ物をしてしまうとサービスの質が低下してしまうことがあります。これは訪問型ならではの注意点と言えるでしょう。訪問先で借りられるものもありますが、なるべく準備していきたいものです。
忘れてはならない道具一式といえば針、灸、タオルなどの治療道具の他に、初めて訪問する時には名刺や利用時の説明書などもあると親切です。携帯電話は、仕事用とプライベート用で分けた方がややこしくならずに済みます。名刺はとても大事です。店舗ではないので、すぐに連絡がつくようにしておく必要があります。お客様と自分をつなぐものなので、必要と思われることは書き残しておきます。
施術者の情報を開示するとお客様にも安心感が生まれるので、信頼関係が築きやすくなるのです。例えばフランチャイズでは、そこにお店があってたくさんのマッサージ師がいることで、企業側の情報も開示されやすく安心感があります。訪問マッサージはどちらかというと閉ざされたイメージなので、コミュニケーションを多く取って不安を払拭することが必要になります。
訪問マッサージ師を選ぶお客様の特徴
訪問マッサージを選ぶお客様には様々な方がいます。忙しくて店舗まで行けない、近くにお店がないので来てほしい、他の方がいない静かな場所がいいなど理由は多岐にわたります。訪問前には電話やメールでやりとりが行われるので、お客様の希望をうまく聞き出して、どんな場所でも最高のサービスを提供できるように努めることが大事です。
必要に応じてクリームやアロマなどを用意していくと役立つことがあるかもしれません。特に不眠ぎみの方や女性の方は、周囲の環境により癒やされ度合いが変わってくることがあります。寝たきりの方などのように介護で利用されるお客様もいます。
むくみがひどかったり血行が悪く施術の態勢が限られる場合もありますので、タオルを多めに使用するなど工夫が必要と考えられます。介護では機能訓練にプラスして用いられることがあります。費用が安価なので続けやすい、家族の身体的負担が少ないといったメリットが大きいことが特徴です。
ご家族の意向も考慮し、続けやすいサービスの提供が課題となるでしょう。症状の改善を最終的な目標とした場合は、なるべく短期間で効果的な治療を施せるよう一緒に考えていきます。
介護現場で訪問マッサージ師が必要な理由
介護現場でのマッサージ師の役割は、適切な治療を、負担をかけずに行うことと考えられます。訪問することで、お客様ご自身の身体的負担がありませんし、送り迎えの必要性もありません。動けない場合にもとても有効な手段です。介護では疾病を抱えている方も多くいるので、そういった深い知識も持っていなければなりません。
訪問マッサージは大人数で伺うことはあまりなく、大抵は1人です。病気のことも分かるように日々勉強しておく必要があります。家族にとっても良き理解者でなくてはならないと思います。本人と家族の意向が違っているという可能性もありますので、どうするのが最善なのか常に考えておかなければなりません。
これから高齢者はどんどん増えていきます。治療のできるマッサージ師も大人数いてほしいですし、どの方にマッサージしてもらっても同等の効果が得られることをみなさんは望んでいるのではないでしょうか。上体の起こし方、服の着脱方法、車椅子の移動など、家族の手を借りなくてもある程度はできるようにしておくのが望ましいと思います。
訪問マッサージ師の主な仕事内容
針灸を使用して、お客様の症状の改善を促すのが役割です。単に揉みほぐすのではなく、道具や技術を使い施術することで全身の血流を良くします。血の流れが滞っていると全身が凝り固まってしまい、体を動かすことが億劫になってしまいます。
自ら動かそうとする気力がなくなり症状が悪化、その結果辛くて動けなくなるのです。治療後に体が軽くなったことを実感してもらえなければ意味がありません。体が楽になったという喜びが体を動かし、症状が良くなっていくのです。
外側からの働きかけは勿論、心を楽にすることも大切です。自分は治らない、何をしてもだめだという暗い気持ちを持っている方もいます。悩みを聴いて共感し、前向きになれるよう働きかけます。辛い、痛いといった気持ちを受け止めるだけでも楽になるでしょう。どうしたら少しでも痛みが和らぐのか、実際に体に触れながらアドバイスします。
セルフケアのやり方を知っているかどうかで、次回の施術までの時間も有効に使えるのです。お客様の立場に立って施術を進めていくことが、何より大事だと考えられます。
これからのマッサージ師に必要なこと
マッサージ師にはお客様の痛みを和らげる、疲れをとるといった目的があります。それはこの先も変わることがありません。ストレス社会、高齢社会であることを踏まえると、必要不可欠な仕事となるでしょう。
個人経営としても、大きな失敗がない限り仕事難に陥ることなくやっていけると考えられます。企業フランチャイズは今後増えていくでしょう。選ばれ続けるためには技術の向上に加え、新しいマッサージ師の育成、技術の継承、コミュニケーション能力アップが大切です。コミュニケーションは大事な仕事の一つです。
お客様の必要とするサービス、最終的な目標を明確にすることで施術内容は全く変わってきます。お客様の要望を把握してどれだけ形にできるかはコミュニケーションにかかっているのです。施術をしながら、何気ない会話の中にある願いを見つけ出すのです。
コミュニケーションが信頼関係を築き、その後も継続して利用していただけるかの鍵を握っています。能力を高めるためには、実際にたくさんの方々と会話をして、気持ちを引き出す訓練をするのが良いでしょう。
訪問マッサージ師のやることは沢山あります。技術、知識、コミュニケーションのどれが欠けてもプロとは言えないと思います。常に周りを見渡して、今何が求められているのかを考えながら行動することが重要です。
フランチャイズであれば仲間との連携も大切でしょう。意見交換をして、お客様に最良の方法を考えるのが仕事です。